Equirectangular形式の画像を手描きする(トレース編-1)


ちょっと特殊ですが、いろいろな要素が混じっている例として「お茶室」をやってみます。

●シンプルな立方体に近い室内空間

●直線と曲線の要素が混在している

茶室の畳は直線を描くトレーニングになります。畳縁はまっすぐな線でないといけません。ゆがんだ線を球面マッピングすると、雨風に打たれた後に陰干ししたような畳になってしまいます。完璧な直線は難しいですが近づけるようにします。

 

大枠のトレースにはAzPainter2を使ってみます。

例は楽家の茶室。

 

四方の面の幅はほぼ等辺ですが、高さは抑えて天井や畳(底面)は広くとっています。

 

 

自由線(フリーハンド)でトレースした場合。

どんなにがんばっても、これでいっぱいいっぱいっす。

 

 

 

スプライン曲線を使ってみます。

 

制御点をたくさん取りすぎてもぐにゃぐにゃな線になります。

短い場合は4点、長い場合でも8点くらいで制御点を取りました。

 

 

左右で画像を接続する場合、曲線の傾きを一致させ、球面マッピングしたVR空間で直線になるようにするには感覚を磨く必要がありますね。

 

比較

 

 

 

 

連続線でグリッドをトレースする場合

点を正確に捕まえることができるなら、これが一番直線に近い線が描けるはずです。

 

グリッドをトレースする線に合わせます。グリッドのレイヤーを選んで、シフトを選択。

 

対象の線にグリッドが一致するように調整(ただし、すべての線がグリッドに乗るとはかぎりません、その場合はグリッドとの交点を目安にします)。

 

緑の線を目安に連続線でトレースします。


比較

 

 


グリッドの補助線内をそれぞれスケッチした場合

 

このようになると思います。4方向の視点で見たもののスケッチです(この4つの画像を同時にイメージできればしめたものなのですが…..)。

これらをEquirectangular形式に落とし込みます。

グリッド線に沿うようにして描画線を描きます。

 

こういうことですね(下図の矢印の向きを逆にする)。

 

参照

 


トレースしたものを下絵にして、ひたすらトレーニング!!


おまけ

空間のサイズ感を把握しましょう

 

立方体の空間

細長い直方体(広めの廊下というか回廊のような空間で、奥行き感を持たせた場合)

広い直方体(体育館のような空間)

 

グリーンのグリッド画像

半透明グリッド

 

 


 

今回の場合とは逆に、自然の風景画の場合は「直線や真円」というものが存在しないので、すべて自由線でいけます。

 


 

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