Google Earthでアニメーション的な動きをさせる場合、KMLの時間要素を使います。

TimeStampとTimeSpanの2つの要素がありますが、ここではTimeSpanを使ってみます。

サンプルでは、2つの地点を指定して、その間を線描画するものとアイコンを移動させる2パターンをやっています。

作成したKMLファイルをEarthにドラッグ・ドロップすると時間スライダーが表示されます。

これをスライドさせればアニメーションが実行されます。

こんな感じ。

線描画の場合

左上のスライダーを動かすと、空中で線が描画されます。



アイコン移動の場合


2つを同時に読み込ませた場合







KMLコードの作り方

肝はPlacemark内でのTimeSpanの記述の仕方です。

TimeSpanを記述することで、時間スライダーが表示されます。

TimeSpanはPlacemnarkタグを記述した直後に配置します。

Placemark内でTimeSpan要素は通常以下のように使います。

<TimeSpan>
<begin>開始時間</begin>
<end>終了時間</end>
</TimeSpan>


時間は、「2014-07-29T05:00:00-08:00」のように絶対時間で表現しますが、こうでなくともかまいません。

例えば、1000,1010,1020,1030,......というように連続した数値でも使えます。

線描画の場合のTimeSpanはこういう具合に記述します。

各PlacemarkのTimeSpanです。

<TimeSpan>
<begin>1000</begin>
</TimeSpan>


<TimeSpan>
<begin>1010</begin>
</TimeSpan>


<TimeSpan>
<begin>1020</begin>
</TimeSpan>

    ・
    ・
    ・


endタグを使いません。

こうすることで、線が連続して描画されていきます。

アイコン移動の場合です。

<TimeSpan>
<begin>1000</begin>
<end>1010</end>
</TimeSpan>


<TimeSpan>
<begin>1010</begin>
<end>1020</end>
</TimeSpan>

<TimeSpan>
<begin>1020</begin>
<end>1030</end>
</TimeSpan>

    ・
    ・
    ・


endタグを使うことで、各Palcemarkのライフサイクルを設定します。

こうすることで、タイムラインに沿って以前のアイコンが消えるので、移動しているように見えます。




サンプルを作ってみます。

Google Maps KMLコード作成 アニメーション (W杯バージョン)



「KMLコードを作成」をクリックすれば、KMLコードが作成され別Windowが開いて表示されます。

これをコピーして、kmlという拡張子のファイルを作ってUTF-8文字コードで保存します。

Earthを開いてドラッグ・ドロップしてください。

サンプルのサンプル

東回りでレシフェに行く場合の線描画とアイコン移動のサンプル