メタセコイアとSketchUpを使います。
今回のモデルは実物よりも若干誇張されている部分もあります。
まずは特徴的な屋根を造ってみます。
普通は下から上へ造っていくもんですが、どうも屋根をベースにした方が造りやすそうなので、ここでは上から下へ造っていきます。
●使用するモデリングソフト
メタセコイア4(Metasequoia4)
SketchUpでも可ですが、直感的なモデルの造りやすさではこっち。これで基本モデルを造ります。
●データ変換用ソフト
メタセコイア4で造ったデータはライセンス(有償)が無いとmqo形式でしか保存できない。
SketchUpでインポートする場合、3Dモデルの場合3ds形式が最も汎用的なのでこれに変換する必要がある。
mqo -> 3dsは3DACEが最もお手軽。
3DACE
3DACEでは基本モデルのようなシンプルなデータなら使えます。
●ブラッシュアップとkmz作成用に
SketchUp 8
メタセコのモデルをモディファイしながら細部を造りこみます。テクスチャーマッピングもこれでやります。
ネット上から資料を収集します。
以下のような計画図面を見つけたので、ここから屋根の形状を推測します。
竹中さんがCADデータを公開してくれそうにないので、この後の寸法はすべて計画図面からの推測値です。
縮尺が合ってるなら、メタセコイアでの相対値でモデルはできるはず(大体ですが)。
実寸で建築モデルをつくる訳じゃないのでこれで十分。
F1キーで真上からの視点にしておいて、この屋根の絵をメタセコイアで読み込みます(視点はF1~F5のキーに割り当てられています)。
屋根の形状に合わせて面を付けていきます。
1個のパーツができたら、他の3つは対称形になるように座標を合わせます。
屋根の中央を斜めに持ち上げる必要があるので、屋根のエッジを選択してY軸方向に移動させます。
同様な操作はSketchUpでもできますが、面に対しての操作になるので時間がかかります。
移動距離の相対値は計画図から推測して約18~20くらい。
他のパネルも追加。最後にすべての面を選んで両面化しておきます。
こんな感じ。
これを保存。
3DACEを起動して保存したmqoファイルを読み込んで、3ds形式で保存。
SketchUpを起動して、3ds形式のファイルをインポートします。
○太陽光パネルを屋根の下に追加
○観客席の傾斜部分を単純な面で作成
○ピッチ部分を作成
こういう資料もあったので使ってみました。
観客席の傾斜が推測できます。
一層目の客席は観戦をしやすくするため少しアールが付いてます。
この曲面を造る場合は、図の客席をベジェかスプラインで近似曲線を描いて、SketchUpのプラグインで曲面に起こします。
Bezierspline
実際は少し誇張するぐらいの曲線にしないと効果的ではないですが......。
マッピング用のパネルを内装前面に張った図
SketchUpにインポートして、芝と客席の一部にテクスチャマッピングをしてみる。
屋根のこういう細ーーい部材の場合
SketchUpの描画メニュ「線」を使ってみます。
事前にガイドライン用に面を張っておき、この上に「線」で描画していきます。
描画し終わったら、ガイドの面を消去。
Earthで表示すると、線として見えます。
○kmzファイルを作成し、寸法は実寸じゃないのでモデルのピッチを実際の元第一練習場のピッチに合わせて緯度・経度・標高、ScaleとHeaging値を決める
これ、途中経過(
2016/04/15 Now)。
デカい構造物だってことだけは分かる。
やっぱり、テクスチャーが無いとさえないです。
データに関しては、実は図面がなんもないのでいろんな方が投稿しておられる写真から推測して起こしてます。
造りながら確認できたのは、モデル自体を造るのにそんなに時間はかからない、多分1週間もいらない。
でもテクスチャーマッピングには時間がかかる。画像をそろえて、画像が貼れるようにオブジェクトを整えて....。
(もっとも、今使っている画像データは思いっきり適当なんですけど)
やれやれです。
裏と表。
GAMBA OSAKAのロゴとフラッグのデータを追加でインポートしてみます、こんな感じ。
南側(アウェイ)の屋根はガラス張り。太陽光がさんさんと降り注ぎます(夏の昼間のゲームは暑いでぇ....多分)。
地面レベルから見てみる。
搬入口(?)からスタジアム内にウォークスルーできます。
正面入り口からなら、ミックスゾーンを経由してスタジアムに入れます。
モデルではガラス面に文字を書いてますが、実際はありません。
ブルスパジオやストリアの辺はエエ加減です、行ったことがないもんで(^^)。
ブルスパジオのあたりはこんな感じになってました。入ってすぐがブルスパジオ、右奥にブルストリアへの入り口があります。
外からは左の階段を上がり、スタジアム内からは右側の階段を下りて入り口へ。
モデルでは面倒なのでロゴでごまかしてますが、実際はこんな風。
実際のブルスパジオ
こんなんも売ってます。左下、乾電池かと思いきやラムネ。
ブルストリア入り口
カップ・トロフィー・皿の数々
センターサークルにヤットさんを置いてみました。
センターサークルにイレブンを置いてみました。(UMBROの画像を借用)
元ネタのUMBROの画像
選手をセンターサークルの端に置いて、視野60度で見るとこんな感じ
別のイレブンを並べてみました。赤い人たちとの対戦風景。
正面の画像はあったけど背中の画像がなかったのでシルエットに番号だけ描いてます。シルエットだけでも誰だかなんとなく分かる?
KmlのTimeStampやTimeSpanを使えば動かすこともできるんじゃぁないか?
万博記念競技場のピッチレベル
宇佐美のスルーパスに反応したパトリックと対峙するハメになった、左サイドのディフェンダーの視点。
新スタと万博で客席の距離感の違いがはっきり分かります。
でもやっぱり万博はのどかな感じがしていいね。
現在の万博記念競技場をEarthで見るとこんな感じ。
通常の空撮では無理な高度なので、これはドローン・カメラやリモコン・ヘリの視点です。
新スタと万博の位置関係。左の更地にはもう既に昨日EXPOCITYが開業しました。Google更新早よう。
2016/02/27の時点でサポートされているのが確認できました、Thank You Google。
(ただし、まだ3Dになってないけど)
○外装の部分を面と直方体で作成
○階段部分を作成
このスタを特徴付けているもうひとつの要素が、やたら多い階段と柱。
芝の養生のためにピッチを地面レベルにしたため、アプローチが2~5階からになったのかねぇ。
階段も工事現場の足場みたいなやつだから雨の日には滑りそう、なんか貼っちくれ。
川口技研のスベラーズ屋外用なんかは鉄階段でもいけまっせ。
○観客席と外観の写真を入手してマッピング
○最後に、実際のスタには無いエンブレムや文字を入れまくって、Earthに読み込ませて一人でニヤつく。
できた暁には、メタセコとSketchUpのデータは公開しますんで、好きな人は遊んでね。
2016/04/15現在 五期工事完了
残りはこんだけ。でも、フロントビューとコンコース以外は図面が無いとちょっと無理っぽいです。
上層エリアのフロントビューの座席造り。
VIPエリアの割り当てや、コンコースのブースや施設などの作成。
バックヤードやエレベータホールなどの割り当て。
外装の階段の増設。
......等々。
現行モデルは面同士の整合性が取れていないので、3Dプリンター用に使えない。
ので、ホールやゆがみ・ねじれの無いように端点データを修正します。