流域解析 – GIS教材


DEM(Digital Elevation Model)データから河川や流域を求めてみます。

QGISを使います。

GRASSの機能を使うのでQGIS Desktop 3.4.12 with GRASS 7.6.1を起動します。

サンプルデータasoから標高ラスターデータ(aso_2kei.tif)は読み込まれているとします。

メニュで、プロセッシング -> ツールボックス を開きます。

検索フィールドでr.waterを検索して、r.watershedをダブルクリック

流域セル数は10000に設定

以下のパラメータはそれぞれ次のようなファイル名で、パスに日本語名を含まない場所に保存し、実行をクリック。

累積流量
Number of cells that drain through each cell -> flow_accmulation.tif
流れの方向
Drainage direction -> flow_direction.tif
流域
Unique label for each watershed basin -> watershed.tif
河川
Stream segments -> river.tif

 


河川ラスターをベクトルに変換

ラインに出力できるように河川のラスタを単純化します。

メニュで、プロセッシング -> ツールボックス を開きます。

検索フィールドでr.thinを検索して、ダブルクリック

河川ラスター(Stream segments)を選択して実行

河川ラスタをベクトル(ライン)に変換

メニュで、プロセッシング -> ツールボックス を開きます。

検索フィールドでr.to.vectを検索して、ダブルクリック

Thinnedのラスタを指定し、Feture typeでlineを選択。

出力のファイル名を一時ファイルへの保存として実行。

レイヤーのVectorizedでプロパティ -> シンボロジーを選択し、データのスタイルを調節(色を適当に選択、幅を2くらいに設定)

こんな感じ

国土交通省の河川データと比較

微妙なズレはありますが、あるスケールで見れば、おおむね正解じゃないでしょうか?

 

 

出力したデータを保存します。

河川(Vectorized)のプロパティ -> エクスポート -> 地物の保存を選択し、形式をESRI Shapefile、出力場所とファイル名、CRSを指定し、OKをクリック

 


流域ラスターをベクトルに変換

流域のポリゴンを出力

メニュで、プロセッシング -> ツールボックス を開きます。

検索フィールドでr.to.vectを検索して、ダブルクリック

流域ラスタを指定し、Feature type をareaを選択。

出力のファイル名を一時ファイルへの保存として実行。

こんな感じ。

レイヤで、流域のVectorizedのプロパティ -> シンボロジー -> 分類されたからカラムをcatとし、分類をクリック

こんな感じ。

流域(Vectorized)のプロパティ -> エクスポート -> 地物の保存を実行

 


 

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