MMDのモーション作成は「根気」と「情熱」がないと、なかなかできるもんじゃない…と思います。
他サイトなどで「作り方」を読んでいると、読むだけで「あたしにゃ無理!」と….。
で、ほかに何かないのかと探しみるとどうやらモーションキャプチャーという手があるらしい。
モーションキャプチャで検索してみると、本格的にやろうとすると高価すぎておいそれと手を出せませんが、 お手軽にやる場合はMicrosoftのキネクトという手があります。
大まかなモーションをMMDで作成する時間と労力を、Kinect購入という投資で買うという極めて資本主義的な発想です(^^)。
管理人はKinectも持っていないけど、”持っていてキャプチャーした”ことにして話を進めます。
キネクトをPCに接続してLiveAnimationでモーションキャプチャーする場合
ここを参照
ここではモーションデータの編集もしょうということでLiveAnimationを使っています。
肝心な点はモーションキャプチャしたデータはBVH(BioVision Hierarchy)形式で保存しておくこと。
ここからのお話はこのデータがあるものとします
キャプチャしたデータをそのままVMDで使う場合はこちら
キネクトをPCに接続してMMDでモーションキャプチャーする場合
ここを参照
BVHからVMDへ
BVHのサンプルはネット上に結構あります。
BVHをVMDにするツールとしてドリームファクトリーのLiveAnimationを使ってみます。
現時点(2016/08/22)のバージョンはβ4.65。
これを動かすには、以下のものが必要です。
Microsoft XNA Framework Redistributable 4.0 <- 必須
DirectX Runtime <-Windows Updateで入っているかも
Microsoft .NET Framework 4 <-Windows Updateで入っているかも
では、LiveAnimationを起動します。
非常にシュールな空間です。
サンプルモデルを使ってみます、ベッキー(becky)さんです。
しかし、サンプルのモデルさん達ときたら、どれもこれも……いやなんでもない。
BVH形式のデータをインポートします。
上記カーネギー・メロンのものを使ってみます(01_07.bvh)。
デフォルトではモーションデータは何も入ってないので、LiveAnimationフォルダーの中のMotionフォルダーに入れておきます。
インポートしたモーションを確認してみましょう。
Playボタンをクリック。
いったい何をしているんでしょうね、この人?どうも梯子か脚立を上ったり下りたりしているような?
動画ではなんかカクカクしてますが、アプリで実際見るとスムーズです。
体の向きや大きさなど細かい修正はメニュのアニメーションエディターで出来ますが、今回はこのままでいきます。
VMD形式で保存します。
これをMMDで読んで動作を確認。
モデルはTda式ミク・アペンド。MMD内で直接AVI出力しているのでスムーズです。
以上です。
簡単なモーションならこっちのほうが楽?
どうでしょ。細かい動きになるとたぶんアニメーションエディターで修正をかける必要が出てくると思います。
BVHの編集
BVHはテキスト形式のファイルなので編集することもできます。
モーションデータ記述部のところを別途切り出してExcelなどで読み込み、必要なフレーム部分を抽出して元のBVHに戻せばいいわけです。
そこで、一度VMDに変換してMMDで必要なフレームを調べておきます。
MMDではフレーム番号は0から振られていますが、Excelでは1からの連番になっているので御注意。
で、必要な部分のみ抽出したら、全フレーム数をチェックしてBVHに戻します。
複数ある場合は、別にワークシートを準備しておいて、随時選んでコピー・ペーストすれば、全フレーム数も簡単にわかりますし便利。
BVH
再度VMDに変換すればOKです。
BVHのモーションデータ記述部にはルート位置と、階層構造になっている各関節の回転角(列方向)が、時系列(行方向)で記述されています。
Excelでこの部分を編集すれば、モーションの制御も可能です。
この方のブログも大変参考になると思いますのでリンクしときます。
サッカーのモーションキャプチャーデータ
(CSVはモーションデータ記述部を抜き出したもの。4行目以降がデータ部です)
右足インサイドでボールをコスリあげるように……….ってやつ。
ちなみにカーネギー・メロン大のデータベースの中のサッカー関連のモーションデータは、10と11のディレクトリーに入っているようです。
Perfumeさんのモーションキャプチャーデータ
去年(2012)の初めごろにPrefumeさんのモーションキャプチャーデータが公開されていました。
1分ほどのものですが、上記の手法でミクさんに踊ってもらえます。
ここからダウンロードできます。
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