Linuxなら古いPCにもインストールできますよ……という話はよく聞きます。
でもどんなLinuxでもOKかというとそんなことはなく、ディストリビューションによって要求するハードウェアスペックは違ってきます、より厳しい(つまり高パフォーマンスな)要求もあります。
で、我が家のPCならどうよ、というわけです。
こんなん。
2001年リリースのCompaq Evo N400c(シーラカンスレベル)。そもそもCompaq というメーカー自体もう無いです(2002年にHPに吸収されました)。
そう言えば昔は牛柄のメーカーとか、BeやMagic Cap、NextStepとかいうOSとかいろいろありました(コンセプトは昨今のOSより過激だったかもしれませんが…)。
スペック
プロセッサ:Intelモバイル Pentium III 850MHz
メモリ:256MB SDRAM
ハードドライブ:20GB内蔵 (S.M.A.R.T.準拠)
グラフィックスタイプ:ATI RAGE Mobility-M1 (2×AGP)
VRAM:8MB SDRAM
昨今のハードウェアスペックの単位がGの時代に、HDD以外はMです。
まぁMacなどの世界ではSE/30で漢字Talkを復活させるという話を聞きます、これなんかはKの話になりますが。ところでHyperCardはどうなってるんだ?と気になって調べたらこうなってるようです。なるほど、構文はHyperTalkっぽいですね。こちらのページも参考までに。
でも、時代の先端にあるプロジェクトでも最新のOSやCPUばかりが使われているわけでないようです。国際宇宙ステーション(ISS)で使われているCPUは1988年に開発されたIntel 80386の20MHzモデルだそうです(~~)。
で話を戻して、問題はここです。
OS:Windows 2000 Professional
このOSがイカンわけです。このせいでPCはネットワークから分離されてしまって活用されないままになっていたわけです(まぁそれだけが理由ってわけでもないですが)。
このOSを変更してPCを復活させてみます。
うちの他のPCはWindowsとUbuntu(Desktop)でそろえているので、できればUbuntuがいいなぁ…..と。
で、インストールメディアですが、このPCはBIOSを見ても、USBブートの設定などない。おまけにDVDを認識できない。
CDインストール一択です。
BIOSでCDドライブをファーストブートに設定(このPCは変わっていて、BIOSは電源投入+F10キー)。
CD-R(700MB)に収まるのはどれか探します。
ハードウェアスペック的にはUbuntuは無理。他のディストリビューション(XubuntuやKubuntu)を探しましたが、どれもサイズが合わなかったり、CDに焼いて実行してもインストールが途中で止まったり、そもそもインストールの項をクリックしてもそこから先に進まない場合もあって却下。
いろいろ試してLubuntu/MinimalInstallを実行してみることに。
Lubuntuに関してはこのページが参考になります。
でも、32-bit PC (i386, x86)のisoを下(過去バージョン)から実行してみましたが途中でnic_firmwareが見つからなかったり、ユーザーとパスワードの設定から先に進まなかったり….。
最後にUbuntu 18.04 LTS “Bionic Beaver” という最新バージョンのみがインストール可能でした。
これはUbuntuとなっていますが、途中で他のディストリビューションを選べますのでLubuntuを選択します。
Ubuntu 18.04 LTSのmini.isoは58MBくらいです。
CD-Rに焼いて準備。
mini.isoでのインストールはネット経由になるので、イーサーネットケーブルを挿しておきます。
PCをリブートして、CDからインストーラーを起動します。
言語選択
以降、粛々と実行
ネットワーク設定
HDDにパーティション作成
ベースシステムのインストール
ソフトウェアの選択とインストール
と、続いて途中で
どのUbuntuにするか選択(Ubuntu、Xubuntu、Kubuntu、Lubuntu….など)、と出るのでLubuntuのDesktopを選ぶ。
1時間ほどで完了
再起動
ディスク:20GB – 15GB空き(24.8%使用)となっていました。
インストール直後は、5GBほど消費されていました。
動作は…..
サクサクというわけにはいきませんが、さほど重かったり遅かったりするわけでもないですね。
アプリによります、ものによっては激重。
webブラウザーのFirefoxがはなからクラッシュする、なんで?
番外編
他に試したLinuxディストリビューションでPuppy Linuxがあります。
実はこれも我がポンコツPCにはインストールできました。
Puppy LinuxはCDからそのまま起動して運用できますし、他のメディア(USBやZIP、HDDなど)にもインストールできます。
データもHDDに保存できます(NTFSやEXTでもいいそうです)。
しかし、ZIPメディア(ドライブも含めて)まだ持っている人、いるんだろうか?
USBブートならLiveUSBが必要ですが、ただのUSBをMBRの書き換えでLiveにする方法もあるようです。
Puppy LinuxをHDDにインストールしてみました。
圧倒的に軽くてサクサク動くのはPuppyでした。
なおPuppyはUTCの設定がアジアになってないので、時刻を+9修正する必要があります。
デスクトップで右クリック
メニュ->デスクトップ->Psync インターネット時刻合わせ->アジア
で時刻を合わせてください
Windowsと連携する場合はSambaを使用
「メニュー」→「セットアップ」→「SFS-Load オンザフライ」でインストール
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