標準偏差距離と標準偏差楕円 – GIS教材


QGISを使います。

サンプルデータのtokyoから、cvs_jgd2011_9.shpは読み込まれているとします。


標準偏差距離(標準距離)

各点の位置が点群の重心からどの程度離れているかを示す指標のことで、円によって視覚化します。
点分布が一か所にまとまっている場合に有効な手法です。

メニュで、プラグイン -> プラグインの管理とインストールからStandard Distanceをインストールしておきます。

プロセッシング>ツールボックス> Standard Distanceを選択してダブルクリック。

cvs_jgd2011_9を指定し、実行して閉じる。

ブラウザーで背景に地理院地図を読み込み、cvs_jgd2011_9のプロパティで透過性を与えておきます。

こんな感じ。

 


標準偏差楕円(分布指向性分析)

各点の位置が点群の重心からどの程度離れているかを示す指標のことで、楕円によって視覚化します。
点分布が一か所にまとまっている場合に有効な手法。

地図に地物を描画することでおおよその向きを把握することができ、トレンド(傾向)が明確に示されます。

メニュで、プラグイン -> プラグインの管理とインストールからStandard Deviational Ellipseをインストールしておきます。

メニュで、ベクタ -> Standard Deviational Ellipse ->  Standard Deviational Ellipseを選択

YuillかCrimeStatのどちらかを選んで実行。

プロパティで透過性を与えておきます。

茶色っぽい楕円がYuill、青っぽい楕円がCrimeStatです。

以下のような使い方をするそうです(どれも結構危ない状況が想定されています)。

●一連の犯罪の分布トレンドをマッピングすることにより、特定の物理フィーチャ (飲食店街や特定の大通りなど) とのリレーションシップを把握することができます。

●特定の汚染物質の地下水井戸サンプルをマッピングすることにより、毒素がどのように拡散しているかを把握し、これに基づいて抑止作戦を展開することができます。

●さまざまな人種または民族グループの楕円のサイズ、形状、および重なりを比較することにより、人種的または民族的な分離を把握することができます。

●感染症の発生を示す楕円を時系列的にプロットすることで、その拡散をモデリングすることができます。

 


 

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*