等高線の抽出 – GIS教材


QGISを使ってラスター画像の標高データを使って等高線(contour)を描いてみます。

使うのはaso(aso_2kei.tif)です。DEMの阿蘇山のデータですね。

ここに等高線を描きます。

メニュで、ラスタ -> 抽出 -> 等高線 をクリック

阿蘇山はそんなに高い山ではないので、等高線の間隔は100mくらいにしておきます。保存用ファイル名を適当に入れて実行して閉じます。

こんな感じ。

属性テーブルを見てみます。

ELEVのカラムで見るとこんな感じ。100m間隔でまとまって並んでいます。

等高線を高さごとで色分けしてみます。

等高線のプロパティのシンボロジーで、「分類された」を選んで、カラムを「ELEV」にして分類をクリックして適用します。

こんな感じ。

国土地理院の地理院タイル_標準地図を背景にして比較してみましょう。

阿蘇山の標高は1592mです。

抽出された1500mコンターの中に表示されています(分かり難いですが)。


この等高線をGoogle Earthで表示してみる

Earth表示用にコンターのshpeデータをKMLで保存します。

レイヤーの等高線を右クリックしてエクスポート -> 地物の保存 を選択

形式 -> Keyhole Markup Language [KML]

ファイル名 -> 適当にearth.kmlなど

でOK

earth.kmlを読み込むとこんな感じ。

等高線を色分けしたい場合は

シンボロジエクスポート -> 地物シンボロジ

ちょっと見ずらい?

線を太くする場合

earth.kmlを編集して、<width>要素の数値を2.0くらいにします。

こんな感じになります。

 


等高線をGoogle Mapsで表示してみる

上で作成されたKMLファイルはGoogle Mapsでも表示できます。

Googleのマイマップ(MyMaps)というサービスを利用してみます。

マイマップではインポートでKMLなどを読み込めますし、地図を共有したり簡単に印刷もできます。

こんな感じ。

ただし、注意点があります。

例えば、上記で使ったラスターデータをフルサイズで使うとKMLファイルは12~13MBくらいになりますが、MyMapsは5MBの読み込み制限があります。

そこで、ラスターデータの領域を限定する必要があります。

領域限定の仕方は、ラスタクのリップをご参照ください。

こんな感じでクリップを作成できます。

クリップされた領域で等高線を作成して、KMLに落としてください。


 

KMLサンプル

 


 

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