不整(不規則)三角網(TIN:Triangulated Irregular Network)を使って未観測の標高地点の値を補間してみます。
三角形の生成にはドロネー三角形分割が利用されています。
QGISを使います。
サンプルデータのinterpolationから以下の3つのファイルを読み込んで使います。
fuji.tif -> ラスターデータ
elevation.shp -> ランダム抽出した富士山周辺の標高点
river.shp -> ブレークラインとして使用(サーフェスが急激に変化する場所の定義、標高の最低点としての目安ってとこでしょうか)
メニュで、プロセッシング -> ツールボックス -> データ補間 -> TIN補間 を開く。
ベクタレイヤー -> elevation
補間する属性 -> VLAUE
で追加します。
次いで、
ベクタレイヤー -> river
補間する属性 -> h
で追加します。
riverのタイプを「ブレークライン」に変更します。
領域は、「レイヤの領域」として、標高点のレイヤ(elevation)を指定
ピクセルサイズのXYを30に設定
で、実行します。
補間後
補間前
補間を使用して計算できるデータには他にも、気温、降水(雨)量、積雪量、水位表および人口密度、地価などがあるようです。
TIN補間の主な欠点は、サーフェスがスムーズではなく、ギザギザの外観になることです。これは、三角形の辺とサンプルのデータ点で傾きが不連続であるせいで起こります。さらに、三角形分割は一般に、収集されたサンプルデータ点を含む領域を超える外挿には適しません….だそうです。
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