2022年4月にラズパイのインストールシーケンスが改訂されました。
セキュリティ対策の一環だそうで、主にイメージを焼く時の手続きに関するものです。
なので以下の記述もリニューアルしました。
ラズパイ Zero WHにはLANポートがないのでちょっと厄介。
16GB程度のMicroSDカードを用意してRaspberry Pi OS Liteを焼いておきます。
Raspberry Pi Imagerなどを使います。
右下にある設定用のギアアイコンをクリックします。
SSHを有効にします。
従来から変更された部分です。以前はデフォルトであったPiユーザーはなくなって、新たに設定する仕様に変わっています。好きなユーザー名とパスワードを設定します。
更に、Wi-Fi もここで設定しておきます。
Wi-Fi を使う国やロケールも設定。
いよいよイメージを焼き付けます。ストレージを選択。
書き込みます。
終了したら、このMicroSDをラズパイZeroに挿入して起動。
NetEnumやDOSプロンプト(arp -a コマンド)で新しいIPアドレスを探します。
それらしいIPアドレスを使って、Tera TermなどでSSHログイン。
それらしいアドレスがなかったら、ssh pi@raspberrypi.local でも入れます。この場合、他に起動しているラズパイがあったら落としておきます。
設定したユーザーIDとパスワードで入ります。
最初にレジストリのアップデートとアップグレードを実行。
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sudo apt update sudo apt upgrade -y |
次にいろいろ設定しておきます。
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sudo raspi-config |
今回設定に使用するのは、3.Interface Options と5.Localisation Options の2つです。
Interface Options を選択
I1 Lagacy Camera , I4 SPI , L5 I2C ,I6 Serial Portの4つを有効にします。
Localisation Options を選択
Timezone などは設定済みなので、Locale のみを設定します。
スペースキーを使って以下の2つを選択します。
設定が終わったら再起動で、再度SSHでログイン。
IPを固定しておきます(例:192.168.0.11)。
name_serversは以下のコマンドで調べておきます。
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cat /etc/resolv.conf |
設定ファイルを開きます。
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sudo nano /etc/dhcpcd.conf |
最後尾に追記
interface wlan0
static ip_address=192.168.0.11
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=122.197.254.137
以上
上記の方法でうまくいかない場合
たいがいIPアドレスが取得できないでうまくいかないケースが多いです。
その場合は、別途MicroUSB-LAN変換アダプターを使うか、別途LANポートを持ったラズパイで設定してからZeroに戻すという手もあります。
Appendix
電源投入しても緑の通電ランプが点かない….。
「私のZeroが壊れたのか?」と考える前に、「単にSDカードの破損じゃ?」と考えた方がいいかもしれません。
通電ランプはSDカードが破損した場合も点きません。
Appendix2
LiteはヘッドレスなOSです。
デスクトップも使ってみたい方は、ちょっと古いですがStretch を使ってみましょう。
2018版のバージョンをダウンロードして、balenaEtcher などで焼けばOKです。
なお、zeroにはUSBポートが1個しかないので、キーボードとマウスが1個のUSBアダプタで使える、ロジクールのWireless Combo MK245 NANO MK245nBKのようなものがいいかもしれません。
Appendix3
ラズパイ4にRaspberry Pi OS Liteをインストール
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