ラズパイ公式のUbuntu 20.04.3LTSをダウンロードして焼いておきます。
まずは、IPアドレスを調べます。
Net Enumなどでそれらしきアドレスを探します。
IPアドレスが分かったら、Tera TermなどのSSHで接続します。
「どうも192.168.0.32がそれらしい」ということでやっていきます。
最初は以下のユーザー名とパスワードを使ってログインします。
login: ubuntu、password: ubuntu
途中でパスワード変更を聞いてくるので新しいパスワードを設定。
最初に聞いてくるのはcurrentパスワードなのでubuntuです。
その後、新規のパスワードを2回入力。
SSHは一度接続が切れます、再度接続して新しいパスワードでログイン。
アップデート・アップグレード
1 2 3 |
sudo apt update sudo apt upgrade -y |
ロックがかかっていてアップグレードできない場合
sudo rm /var/lib/apt/lists/lock
sudo rm /var/cache/apt/archives/lock
sudo rm /var/lib/dpkg/lock*
再度
sudo apt upgrade
好みのエディタをインストール
1 |
sudo apt install nano |
swap領域をファイルで確保
4~6GBほどを確保します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
//一度解除しておきます sudo swapoff -a sudo fallocate -l 6G /swapfile sudo chmod 600 /swapfile //作成したファイルをスワップ領域として使います。 sudo mkswap /swapfile //有効化 sudo swapon /swapfile grep SwapTotal /proc/meminfo //恒久化 sudo cp -p /etc/fstab{,.bak} echo '/swapfile none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab /swapfile none swap sw 0 0 |
samba設定
インストール
sudo apt install samba
Publicという共有ディレクトリを作っておきます。
mkdir /home/ubuntu/Public
sudo chmod 777 /home/ubuntu/Public
構成ファイルを開きます。
sudo nano /etc/samba/smb.conf
以下を追記して保存
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
[Public] path = /home/ubuntu/Public read only = no guest ok = yes public = yes writable = Yes browsable = yes force user = ubuntu directory mode = 0774 create mode = 0774 |
パスワードを設定してサーバー起動
1 2 3 4 5 6 7 |
sudo pdbedit -a ubuntu sudo service smbd restart sudo service nmbd restart //確認 smbstatus |
Wi-Fiや固定IPの設定
注:OS Bookworm から設定が変わっています。
/etc/NetworkManager/system-connections/preconfigured.nmconnection を以下のファイルにコピーして編集します。SSIDはそれぞれの環境で置き換えてください。
/etc/NetworkManager/system-connections/[SSID].nmconnection
枠の部分を変更
[ipv4]は以下と置き換えます。xxは変更。
address1=192.168.0.xx/24,192.168.0.1
dns=8.8.8.8;
method=manual
Ubuntu Server版の場合は以下の設定でOK。
ディレクトリ移動
1 |
cd /etc/netplan/ |
オリジナルを改名しておきます。
1 |
sudo mv 50-cloud-init.yaml 50-cloud-init.yaml.disabled |
IPアドレスの確認は以下のコマンド
1 |
ip address |
gateway確認
1 2 3 4 5 |
sudo apt install net-tools route -n //例 192.168.0.1 |
nameservers(DNS)確認
1 2 3 |
sudo systemd-resolve --status | grep "DNS Servers" //例 122.197.254.137 |
新規作成
1 |
sudo nano 99-network-config.yaml |
固定IPを192.168.0.32にするとした場合、以下を追記して保存
Wi-Fi設定
Wi-Fiの情報は各自でご確認ください。
XXXXXXX <- Wi-FiのSSID
YYYYYYY <- Wi-FiのPASS
インデントはスペースのみ有効、タブはエラーになります。
コロンの後ろは1スペース開けないといけないようです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
network: version: 2 ethernets: eth0: addresses: [192.168.0.32/24] gateway4: 192.168.0.1 nameservers: addresses: [122.197.254.137] search: [] optional: true wifis: wlan0: optional: true dhcp4: true addresses: [192.168.0.32/24] gateway4: 192.168.0.1 nameservers: addresses: [122.197.254.137] access-points: XXXXXXX: password: YYYYYYY |
1 |
sudo netplan apply |
SSH接続の場合は、ここで1回切断されます(異なるIPアドレスの場合)。
再度、設定した固定IPでログインしてください。
注:Windows などでSSH接続する場合、2回目以降アドレス変更した場合、以下のようなメッセージが出てエラーになる場合
WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!
C:¥Users¥user.ssh¥known_hostsファイルを編集します。
使われているアドレスに関連した行をバッサリ削除して、再度ログイン
日本語が使えるかチェック(ロケール)
以下のコマンドを実行
1 |
locale |
ja_JPが無ければセットする
1 2 3 |
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8 export LANG=ja_JP.UTF-8 export LC_ALL=ja_JP.UTF-8 |
warningが出ても気にしない。
1 2 3 |
sudo locale-gen ja_JP ja_JP.UTF-8 sudo dpkg-reconfigure locales |
以下の2つにチェック(*)があることを確認
en_US.UTF-8
ja_JP.UTF-8
OKする
デフォルトロケールはja_JP.UTF-8
タイムゾーン
1 |
timedatectl set-timezone Asia/Tokyo |
A:GUIとしてデスクトップを追加
1 2 3 |
sudo apt update sudo apt -y install ubuntu-desktop |
ディスプレイを接続して再起動
ディスプレイの解像度を認識せずに、低解像度のまま固定で起動することがあります。
変更をかけます。
1 |
sudo nano /boot/firmware/syscfg.txt |
以下を追記
dtoverlay=vc4-fkms-v3d
再起動
日本語(Language)インストール
リモートデスクトップ(VNC)インストール
1 2 3 4 5 |
sudo apt update sudo apt install vino mkdir ~/.config/autostart/ sudo nano ~/.config/autostart/vino-server.desktop |
以下を記述
1 2 3 4 5 |
[Desktop Entry] Type=Application Name=Vino VNC server Exec=/usr/lib/vino/vino-server NoDisplay=true |
vino設定変更
1 2 |
gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false |
再起動
PCからRealVNC Viewerなどでアクセス
注:
ラズパイ起動時にはディスプレイに接続しておくこと、そうでないとディスプレイが認識できない場合、ラズパイは起動しません。
B:GUIとして Windows のX Window Server を使う
Windowsで使えるX Window Server はいくつかあるようです。
VcXsrv、Cygwin/X、Xming、MobaXtermなど。
ここではフリーのVcXsrvを使ってみます。
ダウンロードしてインストールしておきます(インストール自体は簡単)。
起動して設定します。
Display numberはデフォルトの”-1″を使用(-1で、<ディスプレイ番号>は0になる)。
Disable access controlを有効にして、Xクライアントからのアクセスを許可。
Windows からSSHで接続
確認用にGUIを使うアプリをインストール
1 |
sudo apt -y install x11-apps |
Windows のIPアドレスが192.168.0.23だとします。
環境変数のDISPLAY番号を設定
1 |
export DISPLAY=192.168.0.23:0.0 |
xeyesを使ってみます。
恒久化
1 2 3 4 |
sudo nano .profile //追記 export DISPLAY=192.168.0.23:0.0 |
Leave a Reply