3DプリンターのデータをCADで作ると聞いて、「ありゃエンジニアが使うもんだ」とはなから思ってしまっていませんか?
まあ、CADってたいていはアプリで提供されていて、しかも「高機能」を競っているので画面を見た途端に拒否反応を示す人がいても不思議じゃないですが。
アプリを起動して「さあ、どっからやりゃいんだ?」と思いますわなぁ。
で、お金をかけずに直感的に理解できるような「超初心者」向けのものはないか?と探してみたら….ありました。
ブラウザーベースで無料で使えて、ぱっと見て分かるってやつです。
Autodesk社の123Dファミリーの1つ。
これをCADと言い切ってしまっていいのか?と思う反面、こういうのもありか….という感じ。
なんせ、CADってComputer Aided Designなんですから。
ブラウザーベースで無料って、他にも3DTinというのがありますが、これは機能が多くて重いので今回はパス。
まあ、とにかく使ってみましょう。
ブラウザーベースなのでサクサク動くってわけにはいきませんが、それでも思ったより軽快です。
TinkerCadはAutoDeskのページからも入れますが、まあここから入りましょう。
ページの右上に「Sign up」のボタンがあるので、新規の方はここでアカウントを作ってSign Inします。
自分のページが開いたら「Create project」をして「Create new design」でCAD画面を開きます。
初期画面です。
ページの右側にいろいろなパーツが並んでいますが、これを組み合わせて作るんだなってことがなんとなく分かります。
他にもこんなにあります。
で、単純でCADっぽいもの(?)ということで、レゴブロックのパーツのようなものを作ってみます。
使うパーツは
Components->Geometricのブロック(Block)と円柱(Cylinder)
Components->Holesのシリンダー ホール(Cylinder Hole)
まず、赤いブロックをクリックして方眼紙(?)Workplaneにドラッグ・ドロップ。
方眼のメモリは初期では1mmのようです、これは「Snap grid」で変更できます。
Workplaneをオービットするには、左上のコントローラを使うかか、マウスの右ボタンを押したまま動かします。
サイズを変える場合は、パーツの隅の白い丸を使って引き伸ばしたり縮めたりします。
次に円柱を持ってきます。
円柱を移動させる場合、ボディ部分をマウスの左ボタンを押したまま動かせば水平方向に移動します。
上へ持ち上げる場合は、上方向を向いた矢印を使います。
ブロックに円柱を貫入させます。
次に、ブロックに穴をあけます。シリンダー ホールを使います。
これでブーリアン演算の「差(引き算)」を実行できます。
このままでは、ブロック正面に穴があかないので、このパーツを回転させます。
曲がった両矢印を使います。
円柱型の場合半径を小さくするには、Shiftキーを押しながらサイズを変えます。
こうしないと断面が楕円になってしまいます。
移動してブロックに貫入させます。
このデータをSTLで保存してみます。Designメニュの中の「Download for 3D Printing」を使います。
STLをクリックすればダウンロードが開始されます。
netfabb Studioで読み込んでみます。
1シェルのプリント可能なデータになっています。
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