さて、PCやAndroid端末にWallet(ウォレット)を作りました。
で、どうするの?お財布は空なんですけど……..。
まずはとにもかくにも「お金」ちょうだい(入金)!….ということになるわけですね。
Walletには「しっかり働いて稼ぎましょう!」なんて書いてますが、testnetでのみ流通するビットコインをもらえるサイト(faucet)があります。
faucetの中には価値を持つビットコインをもらえる所もあるようですが、上記のfaucetはsandboxです。testnetで運用しているのでmainnetとは切り離されているようです。
でも、もらうににしろあげるにしろ、どこに送ればいいの?ということになります。
この「どこ」がアドレスです。確認して入出金の取引をやってみましょう。
自分で公開鍵を秘密鍵から生成してアドレスを作ってみたい方はここを参照
以下の例でアドレスはmで始まっています、これはtestnetだからです。(testnetのアドレスはmかnで始まります、が、マルチシグの場合は2で始まるそうです、参考)
まずはfaucetからビットコインをもらって、それを使って送金してみます。
Androidの場合
QRコードをタップします。
mkidDsflVNV………………で表示されているのがアドレスです。
空白があるように見えますが、空白無しです。
このアドレスにビットコインを送ってね、ということになります。
で、送ってくれるfaucetをブラウザーで開きます。
例えば、こんなサイトです。
入力欄に上のアドレスを入れて、ボタンをクリック。
完了するとこんな画面。トランザクションIDが表示されています。
ほどなくWalletに入金されます。
単位はmBTC.
1BTCの1/1,000の単位です。 1 BTC = 1,000 mBTC = 100,000,000 satoshiです。
また、mkid………………というアドレスはワンタイムです。
テストで使用したので、現在は無効になっています。
もし「ぜひ送金したい!」という方がいらっしゃてもこのアドレスには送れませんのでご了承ください。
テストが終わったら、サイトに書いてある「お金返してほしいんだけど…..」のアドレス2N8hwP1WmJrFF5QWABn38y63uYLhnJYJYTFに返却します(検証に少々時間がかかるようです、気長に待ちましょう)。
PCの場合
bitcoin-qt,bitcoind
testnetで起動します。
$ ~/bitcoin/wallet/src/qt/bitcoin-qt -testnet
起動からセットアップにえらく時間がかかるし、全ブロック保存するのでディスク容量もえらく大きいです。
起動と同時にネットワークとの同期を開始します。
初期状態(取引ゼロ)
同期中でも入金などの操作は行えますが、faucetやAndroidから送金を行っても同期が終了するまでは何も反映されません。
例えば入金処理は入金画面の「支払をリクエストする」ボタンをクリック。
総額の欄はfaucetでは定額のビットコインしか送ってくれないみたいです、書かなくてもいいです。ラベルやメッセージはこれがどういう種類の取引か記述します。多分ブロックチェーンに記録されます。成立後取引画面で確認できます。
こういうQRコードとアドレスの画面がでるので、アドレスはコピーしてfaucetで使い、AndroidではQRコードから読むなどして取引します。
同期が終了しすべてのトランザクションがそろった時点で、入金・出金などの取引が反映されます。
Android <->PCの送金も相互にアドレスを確認することで行うことができます。
こういうのをやってみました。
AndroidのWalletからPCのWalletに送金。
コインを送るー>支払額を入力してQRリーダー起動ー>相手(送金先)のアドレスQRを読んで送金
下の緑の記録はfaucetからの入金記録。
上の赤いのがPCへ送金した記録(いたくセコイ額です)。
PC側での記録(トランザクションIDで確認できます)。
Androidー>Androidの場合
カメラで相互のアドレスのQRを読みます。
PC ー>PC、PC ー>Androidの場合
自分のアドレス(QRコード)を相方のPCに渡してやる必要がありますが、通常のPCやAndroidクライアントにはそんな便利な機能はありませんね。
目視で読んでマニュアル入力するのが基本ですが、他にも手があります。
●QRコード画面をキャプチャーして画像としてPCに送り、Webサービスを利用して画像から読む(例:QRコードをパソコンで読み取る)
●アプリケーションを使ってWebカメラで読む(例:QRコードリーダーX for Windows 32/64Bit)
bitcoin-qtはフルノードのクライアントなので全ブロックチェーンをローカルに保存します。
なので、一度シャットダウンして再起動すると、ブロックインデックスの読み込みー>ブロックの巻き戻しー>ブロックの検証ー>ウォレットの読み込みー>peerへの接続ー>シャットダウン後に生成されていた新しいブロックとの同期を実行します。
testnetという環境でも結構時間がかかりました(初回時のブロック数は660000オーダー)。本番のmainnetならどうなることやら。
フルノードで実行しようなどとお考えの方はこの辺の覚悟がいりますね。
Android版とPC版ではどう違うの?とお思いの方は以下を参照。
ブロックチェーンはどこに保存されているの?という素朴な疑問
homeの隠しファイル(.bitcoin)の中にあるそうです。
ubuntuでは通常表示されていないので、ファイルフォルダーメニュの「表示」で「隠しファイルを表示する」にチェックをいれれば見えます。
blocksフォルダーがそれ。
このページの実験は必ずtestnetで自己責任の元で行ってください。
何らかのトラブルがあってもWisteriaHillでは対応できません。
Bitcoinって結局なんなの?ー>Satoshi Nakamoto 論文の12参照「電子的な取引(送金決済)システムです!」
なぜただの取引記録の集まりにすぎないデータが「お金」になるの?解説
なぜ仮想通貨は法定通貨と交換可能なの?->これについては管理人にはまだ「謎」です。
単に送金の道具・手段と考えれば、それを「買う」という行為は理解できるのですが。
メタファーとしては「よくできた狸の葉っぱ」のようにも思える。
ちょっと違うか?狸も1000年生きれば経済圏をつくれるんじゃない?鰯の頭も信心から…これも違うか?
文明≒共同幻想 => 経済≒狸の葉っぱ
狸の葉っぱにも意味があるってこと。
あるいは法定通貨の管理者が宣言する。
「我が国の通貨は○○仮想通貨と等価交換できます!
根拠はこの国の地下に眠るxx資源の国際レートと連動していることです….」とか。
はたまた、自分の持ってる法定通貨をよっぽど信用できない?
鰯の頭も数がそろって、ある閾値を超えると不可逆な価値として、別の価値体系に転写されて固定されるのか(〇〇派の絵画になぜあの値がつくの)?
自分でアルトコインなりトークンなりを発行してみればこの「謎」は解けるかもしれない。
Bitcoinの開発に参加したいんですけど?->参照 , Bitcoin Forum
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