ラスタデータのセルの大きさや領域が同一であれば、演算によって新規のデータを出力できます。
標高データや傾斜データを用いて、条件指定したエリアを抽出してみます。
QGISを使います。
標高データ aso(aso_2kei.tif)
傾斜データ 傾斜区分図で作成したラスターデータ(slope.tif)を使用します。
両方のデータは読み込まれているとします。
メニュで、ラスタ -> ラスタ計算機
例えば、DEM(aso_2kei.tif)から標高450m以上の地域を抽出してみます。
出力レイヤー -> calculation
aso_2kei@1をダブルクリックしてラスター計算式のフィールドに入力して、以下の式を作成
“aso_2kei@1” >= 450
で、OKで計算します。
こんな感じ。
今度は、DEM(aso_2kei.tif)から標高300m以上で傾斜(slope)が5度以下の地域を抽出
同様に、メニュで、ラスタ -> ラスタ計算機
出力レイヤー -> calculation2
aso_2kei@1をダブルクリックしてラスター計算式のフィールドに入力して、以下の式を作成
“aso_2kei@1” >= 300
ANDを入力した後
slope@1をダブルクリックしてラスター計算式のフィールドに入力して、以下の式を作成
“aso_2kei@1” >= 300 AND “slope@1” <= 5
で、OKで計算します。
こんな感じ。
この処理は、地形の変化を計算する際などにも用いられます。
例えば、10年前に取得された標高データと現在取得したデータを引き算することで地形の変化量を求めることができます。
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