ラズベリーパイにQGIS3をインストールしてみます。
2020/08/27現在、Debian系の場合はまだQGISは2系のみのようです。
だもんで、Raspbianの場合は2.18.28が最新です。test版なら3.10.9が使えるようです。ただソースリストに登録したり、なんやかんやで面倒そうです。
Ubuntuの場合はどうでしょう?
Jetson NanoのJetpack(4.2)では2.18でした。
安定版は18.04まではやはり2系ですが、19.10(Eoan Ermine)から3系が使えるようです。
で、ここはひとつ20.04(Focal Fossa) LTSにインストールしてみます。
こんな感じです。
プラットフォームはラズベリーパイ 4 Model B 4GBでやってみます。
Raspberry Pi Imager for Windowsで32GB MicroSDにUbuntu 20.04.1 LTS Server をインストール。
64-bit server OS for arm64 architecture を選びます。
MicroSDを選んでWRITE、VERIFYして終了まで40分弱かかりました(SDカードの質と回線状況によりますね、他の64GBのカードの場合、ものの5分ほど完了してしまいました^^)。
ラズパイに挿入して、電源ON。
NetEnumやDOSコマンド(arp -a)などでIPアドレスを調べます。
それらしきアドレスでSSHログイン。
初期のユーザー名:ubuntu、パスワード:ubuntu
パスワード変更を聞いてくるので、
Current:ubuntu、後は新規のパスワードを2度入力。
SSHはいったん終了するので再度SSH接続して新規パスワードでログイン。
お約束のアップデート&アップグレード
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sudo apt update sudo apt upgrade -y |
QGISがリポジトリにあるか見てみます。
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sudo apt list qgis -a |
ありますねぇ。
インストール
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sudo apt install qgis=3.10.4+dfsg-1ubuntu2 |
OSはGUIを持たないServer版なので、このままでは何もできません。
このページでやったようにWindowsのリモートデスクトップで開いてみます。
リモートデスクトップ環境をインストールします。
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sudo apt update |
XRDPをインストール
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sudo apt-get install xrdp |
homeディレクトリに移動してxfceをインストールして設定
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cd /home sudo apt-get install xfce4 |
途中で、Display Managerについて聞いてきます、Defaultでいいと思ます。
(gdm3で英語表示、lightdmで日本語表示…..だったかな?)
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echo xfce4-session >~/.xsession |
設定ファイルを修正
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sudo nano /etc/xrdp/startwm.sh |
以下の2行をコメントアウト
#test -x /etc/X11/Xsession && exec /etc/X11/Xsession
#exec /bin/sh /etc/X11/Xsession
以下を追加
startxfce4
Windowsのリモートデスクトップを起動
Startメニュー>Windowsアクセサリー>リモートデスクトップ接続
ラズパイのIPアドレスで接続してユーザー名とパスワードでログインします。
Applications(アプリケーション)->Education(教育)から起動してみます。
こんな感じです。
英語版がインストールされた場合は、日本語化してみます。
メニュのSettings->Optionsを選ぶ。
Generalを開いて、Override system locale にチェックを入れます。
で、以下のように設定してOKで終了。
再起動します。
日本語版QGISになりました。
また、逆の場合(QGISは英語版が本筋)
メニュの「設定」->「オプション」
「一般情報」を開いて「システムロケールを上書きする」にチェック
ユーザーインターフェースはプルダウンメニュの一番上、ロケールはEnglishの項目の一番上にあります。
地図表示に自前のタイルサーバーを使ってみます。
ラズパイ(Ubuntu 20.04 LTS Server)にOpenStreetMapのタイルサーバーを構築
同じラズパイにQGISがインストールされているとします。
XYZ Tilesを右クリックして「新しい接続…」を選びます。
名前(Name)欄は適当に(例:MyTileServer)
URLはサーバーを構築した際にならって、http://localhost/hot/{z}/{x}/{y}.png
サーバー構築ではデータベースに関西サブリージョンしかロードしなかったのでこんな感じです。
作成したタイルデータは大阪近辺だったので、こういう感じす。
Next
SSHコンソールのPythonからなんやかんやできんのだろうか?
Python3
>>>from qgis.core import *
>>>import qgis.utils
Appendix
Appendix2
UbuntuのServer版にインストールされたアプリをWindowsのリモートデスクトップなどから開いてみる
SSHでも問題なく動作します(多少プアなLinux端末でもOK)。
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