ラズパイのリモートデスクトップをブラウザーで実行


通常ラズパイのリモートデスクトップはVNC-Viewerでやるのが一般的ですが、ブラウザーベースで行うことも可能だそうです。

やってみます。

noVNCというモジュールを使います。VNC-Viewerとも共存します。

 

noVNCを使う場合のTipsなど


【VNCサーバ有効化】

Interfacing OptionsのVNC Serverを有効にします。

 

 

Boot OptionsのDesktop/CLIを選択、Desktop Autologinを有効にします。

終了で再起動。


【noVNC用設定】

VNCアイコンを右クリック、「Options」を選択します。

 

Authenticationを「VNC password」に変更します。

「Expert」をクリック、Parameterの中の「ProtocolVersion」で、値を「4.1」に変更します。

さらに「RemapKeys」の値に「ja-jp」を入力します。

 

Applyをクリックでパスワードを聞いてくるので入力。

OKで終了。


【noVNCをインストール】

インストールが終了したら、noVNCを起動

cd /usr/share/novnc/utils
./launch.sh

raspi-31はラズパイのホスト名です。

http://raspi-31:6080/vnc.html?host=raspi-31&port=6080

外部からアクセスする場合は、httpのraspi-31をローカルIPアドレスで置き換えます。host以降のraspi-31はご自分ので書き換え。

デフォルトのポートは6080を使っています。

変更したい場合は、launch.shのPORT設定を書き換えます。

$sudo leafpad /usr/share/novnc/utils/launch.sh

ローカルIPでアクセスしてみます。

パスワードを入力してconnectボタンをクリック。

 


Tips-1

ラズパイ起動と同時に使えるように、noVNC起動シェルをautostartに登録しておきます。

こんなシェル、実行権を付けてデスクトップに置いておくとします。

【start_noVNC.sh】

#!/bin/bash

/usr/share/novnc/utils/launch.sh

 

autostartに登録

$sudo leafpad ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart

or

$sudo leafpad /etc/xdg/lxsession/LXDE-pi/autostart

以下を追加

@/home/pi/Desktop/start_noVNC.sh

エディターを閉じて再起動

 


Tips-2

Windowsな方はバッチファイルで起動してみます。

xxはご自分のIPアドレスで書き換えてください。

raspi-31というホスト名もご自分ので書き換え。

【noVNC.bat】

@echo off
START http://192.168.0.xx:6080/vnc.html?host=raspi-31&port=6080

 

UNIXな方はシェルで。多分以下でいけるはず(試してません)。

【noVNC.sh】

#!/bin/bash

xdg-open http://192.168.0.xx:6080/vnc.html?host=raspi-31&port=6080

 

Macな方は…..こんな感じ?

open http://192.168.0.xx:6080/vnc.html?host=raspi-31&port=6080

 


Tips-3

connectボタンをクリックするのが面倒という方

vnc.htmlではなくvnc_auto.htmlにアクセスするようにすればパスワードを入れてリターンキーでログインできます。

更にパスワードを入力するのも面倒という方は….

vnc_auto.htmlをエディターで開いて、

$sudo leafpad /usr/share/novnc/vnc_auto.html

以下のコードを探して、第二引数にパスワードをセットしておきます。

password = WebUtil.getQueryVar(‘password’, ‘xxx‘);

 

ブラウザーでアクセスするだけでVNCが開きます。

 


Tips-4

不具合…というほどではないですが….。

クリップボード経由で直接外部とのコピー・ペーストは出来ないようです。

ただvnc.htmlでログインしたような場合、クリップボード用の機能が利用できます。

こういうボタン。

文字列などを選んでおいて、このボタンをクリックするとコピーされた文字が表示されます。これを使います。

またペーストしたい場合は、このウィンドウに文字を入力しておいて、noVNC画面上でCtrl+vを実行するとペーストされます。

回りくどいですが、今のところこれしかないようですね。

ただし、日本語文字(マルチバイト)は使えません。

 


 

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