イメージファイル(JetPack)をとってきます。
ページでは最新のJetPackが紹介されています。バージョン違いの場合はJetJetPack Archive から探してください。
Download Centerのイメージよりサンプルが多いです(^^)。
balenaEtcherなどでMicroSDカードにイメージを焼きます。
イメージファイルのサイズが13GB弱あるので、MicroSDは32GB、Class-10、UHS-I以上が望ましいようです。
焼けたら、MicroSDをスロットに差し込みます(初期のラズパイみたいにカチッと手ごたえがあるまでグッと押しこみます)
MicroSDカードの面と方向はこんな感じ
電源投入してセットアップ開始
使用許諾を承認
言語選択
基本は英語環境のほうがいいようですが、日本語環境も使えます(日本語は最後尾にあります)。ただ、Language Supportの「Applying Changes」でえらく時間がかかります(1時間くらい)。
ここで日本語を選択した場合
不完全な場合があります。起動後再度、設定->言語サポートで残りをインストールしてください。
キーボード配列
日本語を選択
タイムゾーン
tokyo
アカウント
ユーザー名とパスワードは必須ですが、最後にLogin Automaticallyを選べば、起動時のパスワード入力の手間が省けます。
システム設定が終了するとデスクトップが表示されます。
無事起動すると各種設定を行います。
ただし、ディスプレイが3.5インチくらいに小さいと各種入力や設定値の視認は苦行です。
まずはリモートディスクトップを使いたいところです。
一番簡単なのはWindowsのリモートディスクトップ接続のようですが、それでもモジュールのインストールなどは必要。
この辺はSSHで済まします。
割り振られたIPアドレスをしらべます(例:NetEnum)。
SSHで接続します(例:TeraTerm)。
リモートデスクトップ接続に必要なモジュールをインストール
sudo apt-get update
#エディターのインストール(任意)
sudo apt-get install nano
#XRDPのインストール
sudo apt-get install xrdp
#homeディレクトリに移動してxfceをインストールして設定
cd /home
sudo apt-get install xfce4
echo xfce4-session >~/.xsession
#設定ファイルを修正
sudo nano /etc/xrdp/startwm.sh
#以下の2行をコメントアウト
#test -x /etc/X11/Xsession && exec /etc/X11/Xsession
#exec /bin/sh /etc/X11/Xsession
#追加
startxfce4
保存して終了
Windows側で、スタート->Windowsアクセサリ->リモートデスクトップ接続
上記で設定したユーザー名とパスワードでログインします。
こんな感じ
VNCのようなデスクトップイメージがミラーリングされたものではないですが、ターミナルやネットワーク設定のような必要な機能は使えます。
ただし、アプリケーション(Applications)の「ターミナルエミュレーター(Terminal Emulator)」は使用できません。Jetson側では開いているんですが….。
アプリケーション(Applications)->システム(System)->XTermを使用
XtermのWindowは白背景で黒フォントになってますが、黒背景で白フォントにする場合は以下のように設定すればいいそうです。
ユーザーディレクトリに .Xdefaults というファイルを作って
1 |
sudo nano .Xdefaults |
以下を記述して
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 |
XTerm*utf8 : 1 XTerm*locale : true XTerm*selectToClipboard : true XTerm*faceName: DejaVu Sans Mono:style=Book:antialias=true XTerm*faceNameDoublesize: VL Gothic:style=reguler:antialias=true xterm*ximFont: -misc-fixed-medium-r-normal--14-130-75-75-c-140-jisx0208.1983-0 XTerm*faceSize : 10.5 XTerm*cjkWidth : true XTerm*fontDoublesize : true XTerm*saveLines : 2000 XTerm*geometry : 100x30+300+100 XTerm*scaleHeight : 1.15 XTerm*background: #292929 XTerm*foreground: #EEEEEE XTerm*color0: #333333 XTerm*color1: #A94952 XTerm*color2: #83A949 XTerm*color3: #A99F49 XTerm*color4: #4983A9 XTerm*color5: #A94983 XTerm*color6: #49A99F XTerm*color7: #AAAAAA XTerm*color8: #666666 XTerm*color9: #ED6975 XTerm*color10: #B8ED69 XTerm*color11: #EDE169 XTerm*color12: #69B8ED XTerm*color13: #ED69B8 XTerm*color14: #69EDE1 XTerm*color15: #DDDDDD |
設定を反映させます。
1 |
xrdb ~/.Xdefaults |
こんな感じ
XTermでの文字列のコピー・ペーストは例えばこういう風にします。回りくどいです。
文字列をクリップボードにコピー
アプリケーション->アクセサリ->テキストエディターを開く
エディターにクリップボードの内容をペーストしておいて再度これをコピー
XTerm上でマウスのホイールボタンをクリックしてペースト
これで十分だと思いますが、それでもGNOMEのデスクトップを使いたいという場合
VNCserverにvinoを使ってみます.
インストール
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sudo apt update sudo apt install vino mkdir ~/.config/autostart/ sudo nano ~/.config/autostart/vino-server.desktop |
以下を記述
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[Desktop Entry] Type=Application Name=Vino VNC server Exec=/usr/lib/vino/vino-server NoDisplay=true |
vino設定変更
1 2 |
gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false |
再起動
sudo reboot
これでRealVNC Viewerなどからアクセスできます。
ただ、レスポンスはWindowsのリモートデスクトップ接続の方がいいです。
この2つを併用する意味はあります。
Windowsのリモートデスクトップではログイン用のダイアローグなどは表示されません。
こういう場合、VNCで作業します。通常ターミナルでの作業などはレスポンスのいいWindowsのリモートデスクトップで行います。
Samba設定
$sudo apt-get install samba
ユーザーディレクトリに「公開」フォルダーがあります。
「公開」フォルダーをPublicと改名しておきます
$sudo nano /etc/samba/smb.conf
以下を追加
[jetson]
path = /home/ユーザー名/Public
read only = no
guest ok = yes
public = yes
writable = Yes
browsable = yes
force user = ユーザー名
directory mode = 0774
create mode = 0774
$sudo pdbedit -a ユーザー名
$sudo service smbd restart
$sudo service nmbd restart
$testparm /etc/samba/smb.conf
$smbstatus
以下が表示されればOK。
smbstatus only works as root!
プロセッシング・ユニット(CPU、GPU)のモニター
Jetsonではnvidia-smiが使えませんので、代わりにjetson-statsを使ってみます。
pip3が未だインストールされていない場合
$sudo apt-get install python3-pip
インストール
$sudo -H pip3 install jetson-stats
実行
$sudo jtop
こんな感じ、温度もモニターできます。
キーボード、1:ALL、2:GPU、3:CTRL、4:INFO Q:終了
ALLの画面
INFOの画面
Swapの設定
おまじない(すべてのswapプロセスを解除)
$sudo swapoff -a
swap領域の確保(6GBの場合、通常4か6)
swapとして使うファイルの作成
$sudo mkswap /swapfile
swapファイルをアクティベート
$sudo swapon /swapfile
確認
$grep SwapTotal /proc/meminfo
$free -h
解除と削除
$sudo swapoff -a
$rm /swapfile
恒久的に設定
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$sudo cp -p /etc/fstab{,.bak} $echo '/swapfile none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab /swapfile none swap sw 0 0 |
恒久設定の解除
$sudo mv /etc/fstab{.bak,}
固定IP設定
SSH接続するにしろリモートデスクトップ接続するにしろ、IPアドレスを固定にしておくと後々何かと便利です。
Windowsのリモートデスクトップ接続の画面から
アプリケーション(Applications)->設定(Settings)->ネットワーク接続(Network Connections)
IPV4設定を選択
方式(Method)は手動(Manual)を選択
以下を追加します
アドレス(Address):お好きなものをどうぞ
ネットマスク(Netmask):通常は255.255.255.0ですがUbtutu18.04からは24で設定(8+8+8+0…?)
ゲートウェイ(Gateway):要調査、通常は192.168.0.1でいいと思います。
DNSサーバーやドメイン検索名は以下で調べられます。
cat /etc/resolv.conf
保存して再起動
VNCからの場合
設定をクリックして、Networkを選びます
Options…をクリック
IPv4 Settingsのタブを選択
MethodはManual
Addをクリックして、
Address:お好きなアドレス
Network:18.04からは24です
Gateway:たいてい192.168.0.1
DNS Serverは cat /etc/resolv.conf で確認
Require IPv4 Addressing…….にチェックを入れて Save で終了
Serverの場合の固定IP
22.04 LTS
>cd /etc/netplan
既存のものは改名(削除しても可)
>sudo mv 00-installer-config.yaml 00-installer-config.yaml.disabled
ネットワークインタフェース名確認
>ip address
例です(PCのよって異なってます)
新しいYAML作成
>sudo nano 99-netcfg.yaml
AAは確認したネットワークインタフェース名
xxやyyはご自分のアドレス
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 |
network: version: 2 renderer: networkd ethernets: AA: dhcp4: false dhcp6: false addresses: [192.168.xx.yy/24] routes: - to: default via: 192.168.xx.1 nameservers: addresses: [8.8.8.8, 8.8.4.4] |
再起動
>sudo netplan apply
Warningが出ますが気にしない。
SSHで接続している場合は、ウィンドウを閉じて再度、新しいアドレスで接続
VNCのScreenのロックやブランクを回避する
LockボタンをスライドしてOFFに設定
付箋紙
indicator-stickynotes
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sudo add-apt-repository ppa:umang/indicator-stickynotes sudo apt update sudo apt install indicator-stickynotes |
検索して起動、適当になんか書いておく。
次回から起動時に自動で表示されます。
MS Paint のようなお絵描きソフト kolourpaint インストール
通常 Software Center などからインストールしますが、できない場合
sudo apt-get install kolourpaint
あるいは
snap install kolourpaint
NASの共有フォルダーをマウント
NAS上の共有フォルダー名はshareだとします。
cifsをインストール
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sudo apt update (sudo apt upgrade) sudo apt install cifs-utils |
nasという名称でマウントポイント作成
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sudo mkdir /mnt/nas |
NASのIPアドレスが例えば192.168.0.33 だとします。
マウント実行
1 |
sudo mount -t cifs -o username=jetson,password=foo3123,vers=2.0 //192.168.0.33/share /mnt/nas |
確認
1 |
ls /mnt/nas |
マウントポイントからとりあえず離れてアンマウント
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cd / sudo umount /mnt/nas |
これはラズパイでも使えます。
SSH接続で作業時のエラーと対処
apt-get実行時に以下のエラーメッセージ
E: Could not get lock /var/lib/dpkg/lock-frontend – open (11: Resource temporarily unavailable) [duplicate]
対処
sudo rm /var/lib/apt/lists/lock
sudo rm /var/cache/apt/archives/lock
sudo rm /var/lib/dpkg/lock*
CUI で起動する
Jetson のJetPack にはServer バージョンがありません。Desktop バージョンが基本です。
CUI で起動させるには以下を実行してから、ハードウェアリセットします。
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sudo systemctl set-default multi-user.target |
逆にGUI画面に戻すには…..
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sudo systemctl set-default graphical.target sudo reboot |
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