Google Maps Android API V2を使ってみる


Google Maps Android API v2の公式ページはこちら

では、早速使ってみます。

ターゲットはAndroid 2.3.3として、Eclipseを開発環境として使います。

手順は5つほどです。

1:Maps API SDKのインストール(Google Play servicesのライブラリをEclipseにインポート)

2:Google Play servicesライブラリのプロジェクトを作成

3:Google Maps V2を表示するアプリのプロジェクトを作成

4:MapsのAPIキー取得

5:取得したキーをプロジェクトに登録して、アプリをスマホにインストール

なお、このページのサンプルコードは、表示するための基本コードであり、初期位置などの設定はactive_main.xmlに記述しています。

MainActivityにハードコードするような場合は、こちらをご参照ください。

Google Maps Android API V2を使ってみる2


1:Maps API SDKのインストール

(Google Play servicesのライブラリをEclipseにインポート)

Eclipse起動後、メニュのWindow -> Android SDK Managerで「SDK Manager」を立ち上げます。

SDKManager1

SDK Managerの、Tools、Android 2.3.3、Extrasにチェックをいれます。
Google Play Servicesのチェックは必須です。

gmap_androidapiv2-2

installのボタンをクリック。
以上です。


2:Google Play servicesライブラリのプロジェクトを作成

メニュのFile -> New -> Projectで新しいプロジェクトを作成。

「Android Project from Existing Code」を使います。

gmap_androidapiv2-3

「Root Directory」は、
“C:\Program Files\Android\android-sdk\extras\google\google_play_services\libproject\google-play-services_lib”です。

「Copy project into workspace」にチェックを入れてFinish。

gmap_androidapiv2-4

Package Explorerに表示されます。

gmap_androidapiv2-5


3:Google Maps V2を表示するアプリのプロジェクトを作成

メニュのFile -> New -> Projectで新しいプロジェクトを作成。

「Android Application Project」を使います。

gmap_androidapiv2-6

画像の情報は例です。適当に変えてください。

Targetはとりあえず2.3.3のみに設定しています。
Themeはなしにしておきます。

gmap_androidapiv2-7

以後、Nextをクリックして、最後にFinish。

新しいプロジェクトでは、Google Play Servicesのライブラリを使います。

Package Explorerに表示されたプロジェクト名を右クリックして、「Properties」を選択。

「is Library」にチェックが入っていないのを確認して「Add」をクリック。

gmap_androidapiv2-8

「google-play-services_lib」を選んで、OK。

gmap_androidapiv2-9

Google Maps v2を表示するため、3つのファイルをいじります。

○MainActivity.java

○AndroidManifest.xml

○activity_main.xml

MainActivity.java

AndroidManifest.xml

下のコードで、「APIキー」と書かれている部分は、後で修正します。

xxxxxの部分は、ご自分のパッケージ名で置き換えてください。

activity_main.xml

map:cameraTargetLatとmap:cameraTargetLngはMapsの初期位置です。
map:cameraTiltは、数字が大きくなると、目線が下がったアングルで見るので立体感が増します。

注意
Google Play Servicesのライブラリで不具合がおこることがあります。
こんな感じで、プロジェクトとして認識されない現象です。

gmap_androidapiv2-10

この場合は、SDK Managerを起動して、「Google Play Services」を一度削除して、再インストールしてください。

以上です。


4:MapsのAPIキー取得

MapsのAPIキーには2種類あります。デバッグ用と本番用です。

MapsのAPIキーを取得するには、デバッグ用の場合は2ステップ、本番用の場合は3ステップふみます。

1:キーストア(証明書)作成

デバッグ用は既存のものを使うのでこのステップはいりませんが、本番用の場合は作成する必要があります。

[デバッグ]

キーストアは以下の場所にあります。

“C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\.android\debug.keystore”

[本番]

以下のような情報を準備しておきます。exampleの部分は適当に修正。

●格納場所:どこでもいいです、適当な場所にフォルダーを作成
●証明書のファイル名:example1.keystore
●別名(エイリアス):example2key
●キーストアのパスワード:example3
●姓名:example4
●組織単位名:example5
●組織名:example6.com
●都市名または地域名:tokyo
●州名または地方名:tokyo
●国番号:jp

キーストアの作成にはkeytool.exeを使います。javaのインストールフォルダー内にあります。

例:”C:\Program Files\Java\jre7\bin”

DOS窓を開いて、binフォルダーに移動して以下のコマンドを実行。

keytool -genkey -v -keyalg RSA -keystore <格納場所>\<証明書のファイル名> -alias <エイリアス> -validity 10000

2:フィンガープリントの取得

v1ではMD5のものを使っていましたが、v2ではSHA1を使います。

フィンガープリントの取得にもkeytool.exeを使います。

keytool -list -v -keystore <キーストアの格納場所>

3:MapsのAPIキーの取得

v1ではひとつですみましたが、v2ではプロジェクトごとに取得します。

キー取得ページ

v1の場合

v2ではGoogle APIs Consoleを使います。

Google APIs Console

New
Googleは新しいUIを使うようになったみたいで、Google APIs Consoleを開いたら、「Cloud Console」の画面になっちゃいます。

gmap_androidapiv2-11

画面の右下にある「Return to original console」をクリックすると
Dashboardの画面になります。

gmap_androidapiv2-12

Google Maps Android API v2をクリックすると、レポートのページに入ってしまいます。

左上側にある API Accessをクリック。

「Create New Android Key…」ボタンをクリック。

空欄に以下を入力して取得します。

<SHA1フィンガープリント>;<パッケージ名>

注意
本番用のAPIキーを使ってアプリを作成してデプロイする場合

本番アプリには免責事項の掲載が必須のようです。

アプリのどこかに「Legal Notices(免責事項)」を表示してください。

詳細はこのページを参照


5:取得したキーをプロジェクトに登録して、アプリをスマホにインストール

AndroidManifest.xml にAPIキーを書いてアプリをインストールしてください。


アプリを公開してダウンロード・インストールするような場合は「本番用」のAPIキーを使ってください。
「デバッグ用」のAPIキーでは地図が表示されません。

3Dの地図が表示されます。

gmap_androidapiv2-13
floor planも使えるのでデータのある建物の場合、階数が表示されます。

階数をクリックすれば、その階のフロアの情報が表示されます。

gmap_androidapiv2-14

左上の磁石マークをタップすると3Dから2Dの地図に変わります。

gmap_androidapiv2-15

2Dの地図の場合、磁石マークが非表示になります。

再度3Dにするには、画面上で2本指を上(下)に滑らせます。

gmap_androidapiv2-16
v2の地図はベクトル形式なので、ズームイン/アウトは無段階。

gmap_androidapiv2-17


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Mapsの表示をxmlではなく、MainActivity.javaにコードしたものです。

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